IBT試験でカンニングは防止できる?対策と防止する方法を解説

公開日:2023/10/15  最終更新日:2023/10/27
IBT試験でカンニング

コンピュータを使った試験方式のなかで、IBT試験はインターネットを使用して試験する方法です。インターネット環境が整っているところであれば、どこでも受験ができる試験可能です。しかし、そのような環境でカンニングは防止することができるのでしょうか。今回は不正対策や防止方法について解説していきます。

IBT試験とは?インターネットを利用した試験

IBT試験とは、「Internet Based Testing」の略で、インターネットを活用した試験のことをいいます。似たような言葉として、「Computer Based Testing」の略であるCBT試験があり、どちらもコンピューターを使った方法という点では同じです。

しかし、CBT試験では、テストセンターと呼ばれる会場で、準備された端末を使用して試験を受けますが、IBT試験では、オンラインの環境であれば、基本的にどこでも試験を受けることが可能という点が異なります。

IBT試験では使用する端末も自由で、個人が所有するスマートフォンやパソコン、タブレットで試験が受けられ、オンラインでつながる場所であれば自分の部屋でも可能です。申し込みからはじまり、受験や採点、合否に関してまで、インターネットで完結できるのが魅力といえるでしょう。

また、受験者にとっても、試験会場まで行く必要がないため、交通費がかからないといったメリットもあります。遠方に住んでいる人でも、気軽に受験できるようになります。そのため、受験者が増えることも期待できます。

一方で、自宅などから受験できるようになるため、カンニングなどの不正行為をする受験者も出てくる可能性もあります。

PBT試験との違い

もともと行われている方法としてPBT試験があります。「Paper Based Testing」の略で、紙を使用したもので、これまでのアナログの方式です。紙に記載して解答する方法といっても、現在では記述タイプのものは少なく、マーク式のものが多くなっています。

入試や検定、資格試験の多くで採用されており、試験会場に行って大人数で一斉に紙の答案用紙に鉛筆を使用して記述やマーク式で試験が行われ、一括で採点や集計をするという流れです。

人気の試験であれば、規模の大きい会場を準備する必要があり、ひとつの会場で収まらない場合は、複数の場所を用意し、同じ日時に同じ問題で試験を実施していきます。

複数の会場を同時に運営する必要があり、スタッフも確保しなければいけないため、かなりの労力もかかるので、1年で何度も開催されることはありません。さらに、大勢が集まり密集された場所へ行きたくないと考える人も増えているため、現在では、CBTやIBT試験に注目が集まっているのです。

試験官が遠隔で監視する新しいIBTとは?

オンラインの環境があれば、どこにいても試験が受験できることで注目を集めているIBTですが、最近ではさらに進化しており、試験官がリアルタイムに受験者と同じ場所にいなくても監視できる新しいタイプのものが登場しています。

これまでのIBTは、試験中にカンニングなどの不正行為に対しての対策がされていませんでした。しかし、試験で使用する端末のカメラやマイクを通じて、試験官がリモートで監視することで、テスト中のカンニングやテストに関係ないWEBページの閲覧などの不正行為を抑制しています。

リモートで監視することによって不正行為を防ぐだけでなく、テスト中に問題があった場合に、試験官と個別にチャットや音声通話ができる機能もあるため、これまでのアナログな試験方法と同様な環境で受験できるといえるでしょう。

リアルタイムに遠隔で監視するIBTが登場した理由

新型コロナの影響により、密集した場所での試験を回避できる感染リスクのないIBTが注目を集めましたが、不正行為に対する対策がありませんでした。そうした課題を解決するために、これまでのIBTに加えて試験官がリモートで監視できるシステムが登場したのです。

それでは新しいタイプのIBTでは、どのような流れで受験するのでしょうか。試験によって異なりますが、一般的な流れを紹介していきます。

IBTの流れ

IBTでは試験会場に移動する時間は必要ありません。基本的にどこからでも試験できるため、はじまる前まで試験対策をすることが可能です。通常は試験開始の30分前に申し込み時に案内されたURLにアクセスし、マイクやカメラの動作確認をしたうえで、試験官が入室するまで待機します。

試験官が入室後、本人確認のため運転免許証などの本人確認書類をカメラに向けて本人確認をしてもらったうえで、カメラを360度回して、不正につながるような人や物がないかのチェックをし、問題なければ試験スタートです。

自分が持ってい端末を使用して試験を行い、試験の終了ボタンを押すか、試験時間のカウントが0になると終了となります。試験によっては終了後にすぐに試験の点数や合否を確認することが可能です。

IBT試験でカンニングを防止するその他の方法

IBT試験では好きな場所を選ぶことができ、試験会場までの移動がないため、時間やコストを削減できます。しかし、問題漏洩やカンニングなどの不正が発生しやすいというデメリットが課題でした。

カンニングペーパーやインターネットを使用して行うカンニングや、本人になりすまして不正を行うなどいろいろな課題がありました。

しかし、試験官が遠隔監視でWEBカメラを使用することによって、本人のなりすましも防止でき、試験中も監視できることから、IBT試験でカンニングの防止や発見が期待できるようになりました。ただし、パソコンに付いている一台のカメラだけでは、死角もできてしまうため、そのほかの方法も組み合わせる必要があります。

たとえば、受験者のパソコンに、360度の全周カメラや超広角カメラを使用することで、なるべく死角をなくすという方法があります。ほかにも、リアルタイムの監視で発見できなかった不正を、試験中の録画をしておくことで、あとで不正がないか確認することも可能です。

しかも、直接担当者がチェックする場合もありますが、受験者が多い場合はAIにチェックしてもらうこともできるでしょう。受験者の視線の動きをチェックしたり、不要なものが周辺にないかの確認や入れ替わり対策として離席状況をチェックしたりするなど、いろいろな対応をすることができます。

また、パソコンやスマホで受験をする場合、別画面を開いてカンニングをする受験者を減らすために、ほかの画面を開けないような設定もできるため、安心です。

まとめ

インターネットを利用したIBT試験について紹介してきました。IBT試験は試験会場に行くことなく、自宅をはじめどこからでも受験が可能なので、受験者にとってはメリットが大きい受験方法です。

これまではカンニングなどの不正が発生しやすいという課題がありましたが、リアルタイムに遠隔で監視するシステムが登場したことから不正行為に関しても防止できるようになりました。さらに、AIを活用することによって不正がしにくい環境を実現しているため、今後ますます活用されることが期待できます。

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システム名Online Test Center(オンラインテストセンター)Remoty AI+リモートテスティング(Remote Testing)スマート入試OnVUEウィズダムベース(WisdomBase)エクサート(Excert)
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